> 2007年10月

2007年10月の記事一覧

平成19年度 2学期朝礼

2007.10.22

 『集中力をつける』

 

みなさんおはようございます。

秋もだいぶ深まってきました。この時期は勉強にもスポーツにも実力を伸ばせる絶好の時といえます。今日は「集中力をつける」にはどうしたらよいかということについてお話しします。この「集中力をつける」ことは誰にとっても大事だということはわかりますが、実際どうすればよいかということはなかなか解らないものです。

ジャックニクラウスという人を知っていますか。

 

ジャック・ニクラス(Jack Nicklaus, 1940121 - )は、アメリカ・オハイオ州コロンバス出身のプロゴルファーである。フルネームは Jack William Nicklaus(ジャック・ウィリアム・ニクラス)という。1960年代から1990年代にかけて活躍し、ライバルのアーノルド・パーマーとともに、ゴルフをメジャースポーツにする牽引力となった人物である。1962年プロ入り、同年の全米オープンがメジャー大会通算「18勝」の出発点であると同時に、彼のプロ初優勝でもあった。1966年の全英オープンで男子ゴルフ史上4人目の「キャリア・グランドスラム」を達成。前年の1965年に達成したゲーリー・プレーヤー(南アフリカ)に続く快挙であったが、その後2000年の全英オープンでタイガー・ウッズが達成するまで、34年間4冠達成者は現れなかった。圧倒的な強さと、トレードマークの金髪により「ゴールデン・ベア」(熊)と称され、日本では「帝王」と呼ばれた。

      (「ウィキペディア」より)

 

 実はそのニクラスに日本の羽佐間正夫というアナウンサーが、全世界で認めるニクラスの集中力についてインタビューしたことがありました。ニクラスは何度も世界の頂点に立っていたけれど、その試合での一点集中のすごさといったら彼の右に出るものはいないと言われていました。そこで羽佐間は公式でないある場所でインタビューできる機会を狙っていました。そしてそのときがやって来ました。羽佐間はまたとないチャンスと思って聞きました。

「ニクラス、あなたのそのすごい集中力はいったいどうやって身につけたのでしょうか。」ニクラスは即座に答えたそうです。

「それは努力ですね。」せっかくの機会です。羽佐間は「努力」2文字だけでは引き下がることはできませんでした。そこで

「1番目の要因は努力であるとして、2番目にあげるとしたら何ですか。」と聞きました。

「努力ですよ。」とこれもさらっとした調子で応えられてしまいました。

でも、もう少し何かを引き出したいという思いは強く羽佐間は思い切って

「3番目は何でしょうか。」と切り出しました。しばらく考えてからニクラスは

「努力です。」ときっぱりと応えた。ここまで来ると普通の人間では引き下がってしまうものですが、羽佐間はあきらめませんでした。

「それでは4番目は何でしょうか。」ニクラスは羽佐間の顔をしっかりと見て話しました。

「そのくらいの努力を重ねれば、人は皆何かについて自信が芽生えてくるはずです。その後に初めて、集中することができるようになるのです。」 
  • 詳細はこちら

平成19年度 10月 朝礼

2007.10.01

『疾風に勁草を知る』

みなさんおはようございます。だいぶ涼しくなりました。

いつも静かに聞いてくれてありがとうございます。静かに聞くだけでなく、それに加えて話の内容を行動に表してほしいといつも願っています。

 

さて今日は、私からみなさんに次の言葉を贈りたいと考えてきました。それは「疾風に勁草を知る」という言葉です。「疾風」とは速く激しく吹く風、「勁草」とは強い草の意味です。直訳すると、速く激しい風が吹いた時に初めてどの草が強いかを見分けることができる、ということですが、その意味は、困難に遭遇したときに初めてその人の意志の強さや人間としての真価がわかるということです。

例えば武南の生活の中では、勉強を始め部活動、行事に至るまで多様な活躍の場が与えられています。そして武南生は様々な時間的、物質的な制約の中で常に”今自分が出来る最高のもの”をそれぞれに追求しています。その過程は決して楽しいことばかりではありません。友人との意見の食い違いやその他の困難を、避けて通ることはできないでしょう。しかし、このような苦しい経験こそが、強いだけでなくしなやかな勁草のような自己を形成するために大切であると私は思っています。

 

先輩方や友人から困難に立ち向かう姿勢を学ぶ。武南の生活の中で自ら疾風の中に身を投じて苦悶する。そして、それぞれが困難の先にある心の強さを得る。理想的な武南性の姿をそこに見出していきたい。そしてそれが武南の新たな伝統として息づいてほしい。そのような生き方こそ、今の日本の厳しい政治、経済、社会状況の中で、また多種多様な価値観があふれる現代に於いてとても重要なのだと思います。

  • 詳細はこちら

学校紹介