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2009年09月01日の記事詳細

見えないものが見えるようになる力

2009.09.01
2学期 新学期 校長講話


久々に全校生徒が校庭に集まって全校集会がありました。
今日の講話は、朝日新聞「心の風景」からナカジマタケシさんの書かれた記事の紹介でした。
記事の内容を要約すると次のようなお話でした。

インドの北部にガンジス川とヤムナ川とサラスパティ川が合流する地点がある。
そこはヒンズー教徒の聖地として、多くの巡礼者を乗せた舟が行き交っている。
ある年、巡礼者が乗る舟の中に、たったひとり西洋人が乗り合わせた。

一行を載せた舟が、
ガンジス川とヤムナ川とサラスパティ川の合流する地点に到着すると
「ここがサラスパティ川の合流する地点です。」
船頭は拙い英語で男に案内をした。
男はあたりを見回して、怒って言った。
「どこにもサラスパティ川なんて見えないじゃないか?」
すると船頭は落ち着いてこう答えたという。
「君には風が見えるかい。風が髪に頬にあたるのを感じることができるのと同じように、サラスパティ川は私の心の中に流れている。私は全身で川を感じることができるのです。」

このお話から校長先生は次のように生徒達に諭されました。

人というのは、
目の前に見えること、
自分の損得に関係することに対しては反応するのに、
自分以外のことに関しては無視したり、
あえて見ようとしない。
見えないものが見えるようになる力をつけなさい。
それは何かに努力する、打ち込むということから自然に身に付いてくるもので、
難しいことではないのかもしれません。
人間は、苦しんで、悩んで、努力することが大切で、
まずは努力する自分自身を褒めてやりなさい。
そこから他人の痛みを癒せる人になれるのだから…。

校長先生の講話の後、
夏休みに活躍した多くのクラブの表彰がありました。
国体に参加する生徒達の壮行会もありました。

心も体も輝く生徒達でした。


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