きつい階段を登るごとに新しい視野が見えてくる |
2011.09.01 |
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苦しくても、努力して、
きつい階段を登るごとに、
新しい視野が見えてくる。
<校長講話要約>
みなさんの前に立って、毎回、何を話すべきか私も悩みます。多くのみなさんが耳を傾けてくれるからです。私が経験してきたどこの学校の生徒よりも、みなさんはよく話を聞いてくれると思います。これは、武南生の誇れるところ、武南の良さだと思います。
今日は、産経新聞の新人記者が記者としての心構えを聞こうと、司馬遼太郎さんに手紙を出した時の話をしましょう。実は、司馬遼太郎さんは作家になる前、産経新聞の記者だったそうです。新人記者へ書いた返信の内容は、
「新聞記者というのは、私人ですが、その仕事はまったく公で、私がないと思っています。ただ現実には、会社とか人間関係という一種の私があります。ですから、自分の内部で、もう一人の新聞記者 ― 理想の記者 ― を持つべき(それを常に育てるべき)職業だと思っています。理想の記者は、何者にもわずらわされない自由な存在だと思います。」
ということでした。
私も含めて学校という組織の中では、みなさんも「公」の存在だと思います。そのことを意識して、行動できる人であって欲しいと思います。そして、自分の内部にもう一人の自分を持ち、育てていかなければならないと思います。もう一人の理想の自分を持って、常に育てってほしい。
実は、すでにそういうことをやってる人は多いでしょう。部活や勉強でもそうです。苦しくても、努力して、きつい階段を登るごとに、新しい視野が見えてくる。努力をすることによって、真の自由な存在になれるのです。理想の自分を追い求める姿勢こそが大切なのです。
私の話は以上です。
今日も校長先生のお話も、がんばることの大切さ、頑張ることから自己を成長させることの大切さを訴えるものでした。2学期も気を引き締めてがんばっていきましょう。
南米ペルーで行われた第3回世界ジュニア選手権大会において、400m個人メドレーに大会新記録で優勝した大塚美優さんが獲得した金メダルを掲げる校長先生