校長室便り

終業式 校長講話

2012.03.23

機会を活かすのは意志
     …やり遂げるのは努力


終業式がありました。
式での校長先生のお話をご紹介します。


おはようございます。挨拶は相手に届いて初めて挨拶です。
平成23年度は本日をもって終了致します。長い一年間でした。昨年3月11日大きな震災に見舞われました。みなさんの中には自分の親族や友人が東北で困難に直面した方もおられるのではないかと思います。私も何度か岩手と宮城に行きましたが、まだまだ復興どころではありません。気仙沼では街の中に大きな船、漁船がそのままになっています。コンクリートの建物だけが残っている状況です。



2月3日村上育郎先生の講演に参加しました。先生自ら親族を亡くしております。気仙沼高校の52名が難関大学を希望し沿岸5校の学習合宿に参加していました。村上先生は生徒たちに「肉親を失った人、家を失った人、手を挙げてください」というと手がぞろぞろと上がります。先生は「こんなことはこれから先にはまずないだろう。言葉ではいい尽くせない一年だった。震災に見舞われたからといっても、どんな状況であっても入試では点数を上げてくれるわけではない。全国の高校生と同じ土俵で闘わなければならない。家で勉強できない者は学校で勉強しよう」と激励し、生徒たちは真剣に取り組んでいました。



私は武南に着任して約2ヶ月になります。折々に感じていることは、みなさんの聞く姿勢が非常にいい。立派に聞いてくれています。心が集中しています。ここにいる約800名の視線がよく感じられます。1年間を振り返ってみて、1年間誰にも共通の時間があります。様々なことに挑戦したかと思います。機会は共通にあります。時間の機会をよく使った者はそう多くはないと思います。2月1日私は「意志あるところに道がある」といいました。やり遂げるには努力しかないということです。やり遂げるのは勉学であり、学びであり、部活です。今年度特に努力した人,次の5人にいつか会って話を聞いてみたいと思います。その5人は、2S森田さん、1S濱くん、1A大越くん、1B高木さん、1E森くんです。5教科の成績がオール5に近い成績を残しました。やり遂げる努力をした生徒たちです。

もう一人、卒業生ですがサッカー部の副キャプテンの松本くんは、北海道教育大学に合格しました。次のようなメッセージを残しています。「僕は武南サッカー部でいろんなことを学んだ。感謝の気持ちでいっぱいである。いつかは人のために働きたいと思っている。教師として指導者としてサッカーを通して社会に貢献したいと思っている」。センター試験でフル科目受験をしたと思います。部活動をしながら夢が叶って北海道で学ぶことになります。

 


「機会を活かすのは意志、やり遂げるのは努力」です。
 春休みは短いです。与えられた機会をやり遂げてください。意志と努力しかありません。新3年生、新2年生のみなさん、自分の目指すものをしっかりやり遂げましょう。

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自己を磨くということにつきる!

2012.02.01

高校時代は、自己を磨くということにつきる!

さっそく生徒を前にした朝礼で、田部井校長先生は、生徒たちにやさしく語りかけられました。

お話の内容は、「高校時代は自己を磨くということにつきる!」ということ、そして…

ご自身が現在、東北大震災の被災地で実践されている教育活動での体験を紹介されました。

自宅、町並みが崩壊している環境下での学校という場がいかに大切かということ、そして、学校という場所の存在意義は、学校を信じ、教員を信じるところから始まるということ・・・学校教育の在り方の根本をもう一度考えるきかっけとなるようなお話しをされました。

意志あるところに道は拓ける。

最後にそうおっしゃった先生の言葉が深く心に残りました。


 

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校長就任のお知らせ

2012.02.01

校長就任のお知らせ

病気で御退任された宍戸校長先生にかわり、このたび、平成24年2月1日付けで、本校の校長として、田部井功先生が就任されました。

田部井功校長先生は埼玉県にお勤めになり、教育委員会、県立高等学校の校長等を歴任され、昨年3月埼玉県立浦和西高等学校を退官されました。その後、埼玉県立戸田翔陽高等学校において、生徒の進路指導に関わっていらっしゃいました。校長時代には、進学指導推進事業に取り組み多岐にわたる事業を実践し、生徒の進路希望を実現なさいました。

新校長のもと、職員が一丸となり本校教育のさらなる充実を図ってまいりますので、保護者の皆様におかれましては、今後とも変わらぬご支援ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

 

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10月の朝礼

2011.10.03
数学の問題だって、
論理的な思考を養うためにやっている


10月、衣替え、清々しい空気の張りつめた校庭で朝礼がありました。校長先生の講話は、体育祭、文化祭の話から始まりました。



「体育祭では躍動感を感じることができてうれしく思いました。陸上部の部員の準備から後片付けまでの仕事ぶりも見事でした。ただ、私は、文化祭、体育祭で、もっともっと君たちの考える力、企画する力、準備する力、発想力を生かした文化祭、体育祭を創っていきたいと思っています。委員会活動ももっと活発にしていきたいと思っています。」

そして、話は、震災復興、増税など、日本の社会情勢の話題となり、高校生として今できることを話されました。



「日本の文化、世界情勢を学び、見抜く力をつける。正しいか、そうでないかをしっかり見抜く力をつけて欲しい。そのために基本的な学習があるのではないか。数学の問題だって、論理的な思考を養うための具体的なものとしてやっているのではないか。」

お話の最後は、サンデグジェペリの『星の王子様』からの引用を使って、生徒に考えるヒントを出されました。



「『星の王子様』中に、こんな場面がある。王子が、「ひつじの絵を描くように」と主人公に言うが描けない。どうしても描けない。なので…箱の絵を描いて、「この箱の中にひつじがいます」と言うと、王子は「こんな絵が欲しかったんだ」と喜びます。この話の中にヒントがあるように思います。箱の中には君たちの夢、希望、が入っています。最大限の努力をしてください。期待しています。」

気持ちの良いスタートが切れました。


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きつい階段を登るごとに新しい視野が見えてくる

2011.09.01

苦しくても、努力して、
きつい階段を登るごとに、
新しい視野が見えてくる。


<校長講話要約>
みなさんの前に立って、毎回、何を話すべきか私も悩みます。多くのみなさんが耳を傾けてくれるからです。私が経験してきたどこの学校の生徒よりも、みなさんはよく話を聞いてくれると思います。これは、武南生の誇れるところ、武南の良さだと思います。

今日は、産経新聞の新人記者が記者としての心構えを聞こうと、司馬遼太郎さんに手紙を出した時の話をしましょう。実は、司馬遼太郎さんは作家になる前、産経新聞の記者だったそうです。新人記者へ書いた返信の内容は、

「新聞記者というのは、私人ですが、その仕事はまったく公で、私がないと思っています。ただ現実には、会社とか人間関係という一種の私があります。ですから、自分の内部で、もう一人の新聞記者 ― 理想の記者 ― を持つべき(それを常に育てるべき)職業だと思っています。理想の記者は、何者にもわずらわされない自由な存在だと思います。」

 

ということでした。

私も含めて学校という組織の中では、みなさんも「公」の存在だと思います。そのことを意識して、行動できる人であって欲しいと思います。そして、自分の内部にもう一人の自分を持ち、育てていかなければならないと思います。もう一人の理想の自分を持って、常に育てってほしい。

実は、すでにそういうことをやってる人は多いでしょう。部活や勉強でもそうです。苦しくても、努力して、きつい階段を登るごとに、新しい視野が見えてくる。努力をすることによって、真の自由な存在になれるのです。理想の自分を追い求める姿勢こそが大切なのです。

私の話は以上です。


今日も校長先生のお話も、がんばることの大切さ、頑張ることから自己を成長させることの大切さを訴えるものでした。2学期も気を引き締めてがんばっていきましょう。

 

南米ペルーで行われた第3回世界ジュニア選手権大会において、400m個人メドレーに大会新記録で優勝した大塚美優さんが獲得した金メダルを掲げる校長先生

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