能楽鑑賞教室
2018年06月28日
中学3年生が能楽鑑賞教室に参加しました。
大切な日本の文化は、後世に受け継いでいくべきもの。本物の迫力を経験するための素晴らしい機会です。
武南中学校では、鑑賞教室の前に特別講師(観世流能楽師 竹内先生)をお招きし、能への理解を深めます。
能で用いられる道具や所作などのご指導をいただきます。
「面を付けると視野が狭くなる!歩くのが大変!」
「扇の使い方が難しい!」
「台詞が覚えられない!」
様々な声が上がります。体験から得た知識が、当日の演目をさらにおもしろくします。
本年度の演目は、狂言「清水」、能「葵上」です。
特に「葵上」が名作です。「源氏物語」をもとに六条御息所の愛情、嫉妬、怒りと悲しみを描きます。
御息所の鬼の姿からは、怒りだけではなく、愛を欲する切ない思いが溢れ出し、華やかな姿からは想像ができないほどの迫力です。
中学生には少し難しいでしょうか、それでも、彼女のどうすることもできない愛情をよく理解することができたようです。事前研修の大切さを実感します。
国立能楽堂には日本初となるパーソナルタイプの座席字幕システムが導入されています。前の座席の背面に小型液晶画面を設置し、ボタン一つで日本語表示・英語表示・表示オフを自由に選択できます。難しく思える能の詞章も、文字で見ると意外に理解しやすいもの。座席字幕では能の詞章を表示するほか、能・狂言の決まり事などを適宜解説し、能楽鑑賞を楽しめます。
また、出演者による実演指導と解説も行われます。本校の代表生徒も実際の舞台に立ちます。
併設されている資料館も訪れました。あっという間の2時間を過ごしました。