令和5年度アジア研修旅行（4日目）

カンボジア内戦についての平和学習として、「キリング・フィールド」と「ＣＭＡＣ地雷博物館」に訪れました。
キリング・フィールドはポル・ポト政権時にカンボジア人が大量虐殺されたときの慰霊塔や展示がある場所です。
多くの知識人や伝統文化継承者、教師などが亡くなりました。
また、まだ10代の子供の人骨なども多く見つかっており、戦争の悲惨さに生徒も真剣な面持ちで説明を聞いていました。

ＣＭＡＣ地雷博物館では実際に回収された、おびただしい数の地雷や武器が展示されていました。
地雷撤去活動の現状を知る中で、日本の多くの企業が関わっていることを知ることができました。
平和とは何なのか、世界中の人々が幸せになるにはどうしたらいいのか、考えるきっかけになったようです。

カンボジアの中心にあり、広大なメコン川とつながるトンレサップ湖。
面積は、乾季は2500平方km、雨季はその6倍にもなる1万6000平方kmまで変化します。
そのため水上で木を組み、高床式住居を構えて生活しているのですが、その様子をクルーズ船から見学することができました。

訪れたのは乾季でしたが、日本では見られない住居の佇まいに生徒は驚いた様子でした。
水上家屋の集まっている村の中には小学校がありましたが、
中学生以上は陸地の学校へ通うため、実家を離れるという話もありました。
また、水上レストランでワニを飼育しているのを見てびっくりしていました。

カンボジア最終日でもあるこの日は、ベトナムに入国する前にクメール料理をいただきました。
野菜や肉がたくさん入ったスープ鍋をおいしくいただきました。

さまざまな場所に訪れ、現地の食事を食べること。
武南中学校ではＦＷでも「本物に触れる」ことを大切にしています。
このアジア研修旅行でもたくさんの「本物」を見て、食べて、感じて、考えることができたのではないかと思います。

3日間過ごしたカンボジアともこの日の夜にお別れです。
バスの中やさまざまな場所を案内してくださった現地ガイドの方々との別れも名残惜しく、皆でお礼を伝えました。

ホテルに到着してからは明日のベトナム観光に備えて早く寝ます。
アジア研修旅行もあと少し！