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武南高校野球部の秘密

試合前にはいつも、バットとグローブがきれいに磨かれ並べられています。



スポーツをやる意義ってなんでしょう？
道具を大切にする光景を目にして、すがすがしい気分になりました。

今日は、野球部の２回戦、越生高校戦がありました。
１，２年生は模擬テスト、３年生は球技大会があったので、応援には行けませんでした。

それでもチーム一丸となって戦ったのでしょう、勝つことができました。




＜写真は城北戦より＞



試合から帰ってきて、学校の中庭の桜の木の下で、監督は試合に出た選手達に話をしています。

少し離れた校舎の所に、ベンチに入れなかった３年生の選手達がいました。

「おめでとう！」

そう声をかけると、日焼けした真っ黒な顔に白い歯がこぼれました。
みんなが心から今日の一勝を喜んでいるのがわかりました。

その笑顔を見て…感動しました。

そして、それ以上気の利いたことの言えない自分を歯がゆく思いました。

確かに、物凄いエースがチームにいれば有利でしょう。
強力なスラッガーがチームにいれば頼りになるかもしれません。

でも、そんなことよりも、ベンチに入ることはできなかったけど腐ることなく、こんなにさわやかな笑顔ができる仲間がいる。

選手、ベンチ、スタンドが一丸となって戦っているところに、武南高校野球部の強さの秘密がある。誇らしい気分になりました。