真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

勝敗にもまさるもの! アメフト部

アメリカンフットボール部 2019年10月11日

 

勝敗よりも貴いもの掴め!

 

「そりゃ勝ちたいですよ!勝ちたい!でも、物凄い良い試合を魅せてくれたんですよ、このチームは!前の大会でボロ負けしたチームに、当たり負けすることなく、素人ではじめた生徒たちが、前へ前へ攻め続けて…(先生は目をウルウルさせながら)この感動を、アメフトの素晴らしさを、是非、ホームページで伝えてください!」

 

興奮気味に顧問の英保先生が躍動感ある素晴らしい写真を手に声をかけてくれました。

 

勝敗よりも貴いものを高校時代に掴かんだ生徒たちのコメントも交えてお伝えします。

 

<顧問観戦記>

秋季埼玉県大会の準々決勝が行われました。相手は春の王者立教新座高校でした。春の大会でもベスト4をかけた準々決勝で対戦し、0-62で完敗した相手です。全く何もできなかった屈辱的な敗戦から5ヶ月。春より点数を縮めてオフェンスでTDを奪おうと方針を決めて試合に臨みました。春から相手も成長しているけど、当然こちらも成長していると励ましあいながら夏の練習を乗り越えてきました。試合前日のグランド練習の前にみんなで春の屈辱的な敗戦のビデオを見て意識を高めることもしました。

 

試合は立教のレシーブで開始され、ファーストドライブでいきなりTDを奪われ、春の大敗がよぎりました。しかし、オフェンスはパントを蹴りながらも徐々にリズムが出てきていました。前半はもう一つTDを奪われて0-14で折り返しました。ハーフタイムのミーティングは春とは明らかに違い、選手みんなが後半は行けるという表情でした。後半、負ければ引退の3年生主将の鈴木、副将の沼尾、高橋がアグレッシブに立教のRBに襲い、ロングゲインを許しませんでした。オフェンスはFB小杉・飯塚(共に2年)、TB奥村(2年)・浜本(1年)の4人にボールを持たせてコツコツと前進をして行き、4Qついにその時がきました。ランニングプレーのフェイクで上がってきたDBの裏をQB釼持(2年)からWR徳竹(1年)のロングパスが決まり、一気にTDを奪うことができました。その後の2点コンバージョンも決まり、8点を奪いました。終わってみれば8-38の完敗でしたが、春よりも確実に成長した選手たちの姿がありました。

三年生はこれで引退となります。

2年前無理やり始めたアメフトでまともにヒットもできなかった彼らが最後は本当に逞しく思えました。

大学に行ってもアメフトを続けてほしいです。

 

主将:鈴木(選抜コース、柔道部)

最初はアメリカンフットボールはとても怖いイメージがあったのですが、先生にいい意味でだまされてアメリカンフットボールを始めました。仮入部と実際にやったときのギャップに驚いたのですが、先輩や先生方の指導のおかげですぐに慣れることができました。2年生になるとチームの団結力も強くなり選手としてもチームとしてもパワーアップすることができ、初めて公式戦で勝てたときは、とてもうれしく感じました。3年生になると自分たちの代になり、キャプテンをやらせてもらうことになりチームをまとめることにプレッシャーを感じていましたが、最終的にはうまくまとめることができたのではないかと思っています。最後の試合、負けてしまいましたが、強豪チームからTDを奪うことができてとてもうれしかったです。「春よりも強いチームに」と頑張ってきたので成果が出たのかと思います。最初は不安が多かったですが、最終的に、このスポーツをやっていて、たくさんの後輩にも出会えてこのチームで良かったと思えます。

 

副将:沼尾(進学コース、バレーボール部)

高校に入学して、身体の大きな先輩から勧誘を受けて正直、びびっていました。担任の先生の勧めもあり、結局、全く想像していなかったアメリカンフットボール部に入部しました。先輩が少なく、自分たちの代は1年生の頃より試合に出場していました。最初はどこと試合をしても負けて、楽しさが全く分からず、痛いだけのアメフトに魅力を感じれず、何度も辞めようと思いました。しかし、2年生になってから練習試合等で段々と勝てるようになり、アメフトの楽しさにも気付き始めました。今となってはあの時辞めずに最後まで続けて良かったなと思います。アメフト部で学んだことや出会った仲間をこれからも大切にしていきたいと思います。

 

副将:高橋(選抜コース、バトミントン部)

何か新しいスポーツをやりたいと思い、アメフト部に入部しました。入部したばかりの頃は吹っ飛ばされてばかりで部活が嫌だと感じることが多かったです。ですが、すばらしい仲間、先生に励まされ、辛いけどがんばろうと思いました。そして、様々な試合を経験し、勝ててうれしかったときもあれば、僅差で負けたり、全く力が通用しなかった相手もいました。今まで自分がアメフト部でがんばってきたことは一生の思い出になると思うし、すごく自信になると思います。この先、大学受験を控えているのでこの経験を糧に自分の夢をかなえられるようにしたいと思います。大学に行ってもぜひこのすばらしいスポーツを続けて行きたいと思います。