【サッカー】武南という美学
サッカー部 2022年12月09日
本校サッカー部の黄金期を創った大山前監督が、フットボール批評1月号「すべての指導者に贈るサッカーのいろは」の中で、高校サッカー界の名将の一人として、帝京の古沼先生、国見の小嶺先生、習志野の本田先生と並んで取り上げられています。
サッカーをよく知る専門誌のインタビュー記事なので、
「かつての武南を見ていると、パスを通わせて守りを崩す繋ぎの美学を感じました。」
「武南のようなリズミカルなパスサッカーは、あまり見られませんでしたね。」
と、記者の質問も、実に詳しく、専門的で、ずっ~と武南のサッカーに魅せられてきた者には、『そうそう!その通り!もっと言って!!』と…読んでて気持ちよく、名場面を思い出し熱くなりました。
大山先生も、記者の質問に対してひとつひとつ丁寧に答えていらっしゃって、
「高校サッカーは美しくなければならない。」
「チーム作りの哲学は…独自性です。色々工夫を重ねながらチームを作る作業は楽しいもの。それが結果という形で返ってくればなお楽しい。」
「2対1の形をたくさん作れば相手の守備を混乱させる機会も多くなります。重要なのがボールを繋ぐこと、崩しの原点はワンツーのパス交換です。」
「これを守ってくれないと武南のサッカーはできない、というところは妥協は許さなかった。」
「フィジカル重視に移行する高校サッカーに魅力はなく、私の中では楽しさが消えつつある。」
埼玉の高校サッカーファンなら、自分の子どもが武南に在学していなくても、応援したくなった「クリーンサッカー」武南高校サッカー部の原点、知りたかったことが知れる本でした。オススメです。