【書道部】新しい年は書道部から
書道部 2023年01月07日
書道家が目指す大きな大会で受賞した生徒達の作品が校長室と応接室にきちんと額装され飾られました。
新年最初の話題は書道部を取り上げます。
第65回埼玉書道展 特選 埼玉県知事賞を受賞した野村さんは、書道を始めたきっかけを、「兄が近所の書道教室に通っていたのでついていっただけで…」なのだそうです。「もう兄はやめてしまったのですが、私はなんとなく続けているといった感じです。(笑)私は楷書が好きで、部活では、長机をふたつつなげて、その上で書いています。書いている途中で、気に入らない字になっちゃう時もあるんですけど、そんな時は泣きたくなります。笑」と教えてくれました。
校長先生も、「高校2年の大会が、一番大きな大会だけど、書道は一生続けられるから続けてくださいね。」と、額装され、校長室に飾られた作品を眺めてご満悦のようでした。
第38回 読売書道展に入選した松井さんは、幼稚園の年長さんから書道を始め、楷書も草書も得意と言います。ただ、これだけ大きな作品を描くは、床に紙を引いて腰を浮かして書かなければならないので、想像以上にきついのだそうです。今回も、良い字が書けた時は心の中でガッツポーズをしながら、集中して、展示会参加候補作品を丁寧に5枚書き、出展作品を先生に選んでもらったのだそうです。「自分では…これかな?って思うのもあったのですが…笑 入賞できたので、先生は流石だなって思います。」
校長先生も「読売書道展は大人も目指すハイレベルな大会なので、本当にすごいことだと思います。ぜひ、これからも書道を続けて挑戦し続けて欲しいですね。」と何度もおっしゃっていらっしゃいました。
同じく草書で読売書道展入賞の古川さんは、「字がきたなかったので、親に勧められました。笑」というのが書道の道に入ったきっかけだそうです。「まだ…書かれている漢詩の意味のすべてを理解しているのか?と問われると…勉強不足なところもありますが、崩した字を目にしてきているので、古文書も、どこで区切られているのかはわかるようにはなってきました。」と言います。
生徒のことをよく見ていらっしゃる校長先生は「古川さんは、冬休みの8時間勉強会にも参加してたんですよ。」と、色々なことに、どん欲で、積極的な古川さんの姿勢を褒めていらっしゃいました。
堂々とした書を前にすると、実にすがすがしく、背筋がピーンと伸びてきます。
気がつきましたか?生徒達の書それぞれに押された部員たちの印はすべて、顧問の遠藤先生の手作りだそうです。生徒たちに、聞くと「先生はちゃちゃちゃって作ってくれました」と言いますが、書に朱のワンポイントを見ていると…先生の生徒一人一人に対する温かさがにじみでているように感じられました。
こうした立派な作品を目の前にすると、昔から書の上手い生徒だけしか書道部に入れないようにも思えますが、そうではないそうで、「たまたま芸術科目の志望が書道だったから…」という部員も多いのだとか…。
新入生のみなさんいかがですか?新しい武南の推し部活になるのはまちがいありません。