【水泳部】インターハイ優勝報告
水泳部 2023年09月08日
水泳部の川野博大選手が、インターハイで200mバタフライ優勝しました。
1年の時に17位、2年で4位、そして、「自分に関わってくれたすべての人に優勝という形で恩返しがしたい」そういう強い気持ちで臨んだ高校時代最後の北海道インターハイで、見事に優勝という結果を残した川野選手が、優勝報告をしに校長室を訪れました。
「自宅の55インチのテレビの前で、写真を撮りながら応援してました」と、校長先生も、大喜びされていらっしゃいました。
「武南で全国優勝めざしたい!」
そう思って入学した川野選手は、身体が大きいわけではないので、顧問の千葉先生の教え子でもあるコーチのもと、毎日、7000m泳いできたそうです。2年の時の、タッチの差で4位になった悔しい経験から、さらに水泳に対して真摯に取り組むようになり、3年では、武南高校水泳部のキャプテンとなりました。「自分のレースの直前まで仲間を応援するようなタイプ」と先生がおっしゃるように、チームの仲間を応援したり、応援されたりするなかで、自分は大好きな水泳をやらせてもらっているんだという、チームの仲間、コーチ、両親に対する強い感謝の気持ちが芽生えてきたそうです。「速いのに、(天狗にならず)みんなに気軽に声かけてくれる。全国で勝てる人って、人間としても出来ているんです。」と、チームメイトからの信望も厚いのです。
後半が強いという持ち味の川野選手がとった、今回の試合前の作戦を聞いてみました。
飛び込みの深さ、ターンの時の足の使い方、プールによって波の立ち方が違うので、先行する選手の波がどういう影響を及ぼすのかなど…。オリンピック出場経験のある千葉先生からも、どういう泳ぎをして、どう戦うべきかの指導を、これまでみっちりうけてきました。その結果、決勝では、いつもとは違う、”先行逃げ切り”作戦をとるという英断をしたのだそうです。
「ずっと、隣を見ながら泳いでいたのですが、(後半型の自分が)先を泳いでいるので、(ライバル達が)慌てているのがわかりました。最後は、もう、必死です。笑」
作戦が見事にはまり、自己ベストで、勝つことができた川野選手。
みんなにとって…最高の夏となりました。
3年間、顧問として、担任として一番近くで見てきた麻生先生は、
「クラスって、普通、サッカー部とか野球部とか…小さなグループでまとまりがちですが、川野は、みんなに話しかけて、そんな枠を取り除いてくれる良きクラスのムードメイカーでした。部活でも、3年生とのお別れ会では、ショートムービーを作ってきてくれたり、先輩一人一人にメッセージを贈りながら笑わせてくれたり…勉強面では色々言いたいこともありますが、とにかく、明るい性格で、良いところがトンガっている生徒でした。」とおっしゃいます。
青春というプレミアムな時間、川野選手が、色々なことに挑戦して、成果をあげ、周りにいる仲間も笑顔にもしてきたのが伝わってきました。
青春”武南”時代に残された大会もあとわずか、引き続き応援よろしくお願いします。