真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

アツイスポーツ

アメリカンフットボール部 2015年12月25日

『青春武南時代』をどう過ごしたのか?

アメリカンフットボール部小野寺先輩の3年間を振り返っての言葉には…熱いリアルな青春がにじみ出ています。『どこかに理想の部活があるのではなく、自分の心の中にある理想のクラブはある。』 『努力より夢中の方が強くって尊い!』 そんなことを思いました。

 

1年次に野球部を退部した。小さいころからやっていてあんなに好きだと思っていたスポーツなのに。その後は何の部活にも所属せず、帰宅部の生活が始まった。最初は自由な時間が有り余る生活はなんて幸せなんだと思っていたがそんな思いなんてすぐに消えた。毎日が「今日何しよう?」「暇な人遊ばない?」という具合に高校入学前には想像していなかった現実がそこにあった。こんな状態のまま高校生活が終わることを想像するとすごく怖くなった。何か真剣に打ち込める、やるからには外部の団体ではなく高校の部活動に入りたいという思いは日に日に強くなっていった。

そんな時、同じクラスにアメフト部の友人がいて、熱心に勧誘されたこともあり、一度見学に行くことにした。制服のままグランドに行ったのだが、いきなり顧問の英保先生に「ボール投げてみろ」と言われ、投げてみた。あきらかにしっかりと投げれてなかったが、「おまえはうまい。センスがある」とめちゃめちゃわかりやすいお世辞を言われた。乗せられているのは分かっていたが、部の雰囲気も悪くなかったので入部することにした。始めてみると、今まで、人におもいきり当たったことなんてなかったが、人におもいきり当たることは意外と心地よかった。また、計画的に尚武館でウエイトトレーニングがあり、日に日に数値が上がったし、何より身体が大きくなっていった。さらに、アメフト独特の戦術のミーティングも始めは用語がさっぱり分からなかったが、分かってくるとアメフトがどんどん楽しくなっていった。他校との練習試合を通じて目の前の相手に勝ちたいという気持ちが強くなったし、自分自身がアメフトにアツくなっていた。

引退試合となった準々決勝の江戸川取手高校との試合では得意のパスをキャッチし、そのあと一気にロングゲインをし結局タッチダウンまで奪えたプレーは会心のプレーだった。

現在は大学入試に向けて猛勉強中であり、大学では経営学を学びたいと考えている。そして、もちろんアメフト部に所属して4年間頑張りたいと思っている。

入学前はアメフト部に所属するとは一切考えてなかったけど、充実した高校生活が送れたのは間違えなくアメフト部のおかげであり、そこでの最高の仲間に出会えたからだと思う。