【特集】部員1名から関東大会出場まで~15年間の軌跡~アメフト部顧問にインタビュー
アメリカンフットボール部 2024年07月08日
5月26日 関東大会初戦 VS法政二高(神奈川県代表) 試合前セレモニー
先日、初めて関東大会に出場したアメリカンフットボール部。
創部から現在まで顧問を務める英保洋介先生に単独インタビューしました!
「今回、県大会から関東大会までの試合で校長先生はじめ、教頭先生、多くの先生方、また多くの保護者の方、OBの皆様観戦していただき、ありがとうございました。生徒にとっても私にとっても大きな励みになりました。」
人格者でチーム一の努力家。チームの誰からも慕われるキャプテン臼井さん(3年選抜コース)
夢のような2時間でした
「まさか武南高校アメフト部が関東大会で法政大学第二高校と試合する日が来るとは思ってもいませんでした。試合をしながら、オレンジの法政カラーの二回りも大きな選手に武南のガリガリの生徒たちが果敢に向かっていき吹き飛ばされる光景は夢のようでした。無茶苦茶うれしかったです。47点も取られたけど、3本のタッチダウン20点を奪えたことが武南高校アメフト部にとっては大きな自信になったと思います。」
チームで一番フットボールを愛す副キャプテンの関根さん(3年選抜コース)
生徒がいない、グランドがない
「「アメフトやらないか」と他の部活を辞めて暇を持て余している生徒に声をかけ、6名の生徒が集まり、愛好会、同好会から部として正式に認められたのが2010年の6月のことでした。正式に部にはなりましたが、相変わらず、部員は数名しかおらず、最少時は1名でした。私も若かったので生徒と一緒に防具をつけて筋肉痛になりながらやっていました。11名集めるのに本当に苦労しました。」
明るいキャラクターで部の温かい雰囲気づくりに貢献する副キャプテン上山さん(3年進学コース)
やっとの思いで公式戦初出場
「サッカー部や野球部、バスケ部などを幽霊部員になった運動能力の高い、高校の部活で活躍するという目標を失った生徒は校内にたくさんいましたが、アメフト部には来てくれませんでした。それもそのはず、活動場所はなく、最初は近くの公園で活動していたため、かなり怪しい部活だったと思います。創部して5年ぐらいで関東大会出場できるだろうと思っていましたが、自チームで公式戦に出場すらできませんでした。ようやく、単独チームで出場したのが2014年の秋の大会からでした。そこから本当に少しずつ、途中入部者も含め生徒が集まってきて強くなっていきました。」
法政ディフェンスを個人技で切り裂いた大会最注目選手の一人となった諏訪さん(3年進学コース)
大学でも続ける生徒が増えてきた
「中学時代に部活動において優秀な成績を出した生徒はいませんが、コツコツと努力を重ねる生徒は短期間で突然うまくなることがあります。そこが一番指導者としてうれしいことです。さらに、もともとは違う部活に入っていたけど、うまくいかずに途中からアメフト部に入部して頑張って試合に出ている生徒もおり、うれしく思います。また、徐々にではありますが、大学で続けてくれる生徒が増えてきました。4年間大きな怪我無く、頑張ってほしいと願っております」
※卒業生は早稲田大、明治大、青山学院大、中央大、埼玉大、高崎経済大、武蔵大、成城大、明治学院大、東洋大、日本体育大、大東文化大などで現在も活躍中
高校1年生の終わりころに途中入部し現在はレギュラーとして活躍する西野さん(3年進学コース)
フットボールをもっと好きになってほしい
「私自身も高校、大学、社会人と3つのチームでフットボールを続け、チームによって考え方が違い、ますますフットボールの奥深さを知り、好きになったと思います。生徒にはせっかく始めたフットボールをもっともっと好きになってほしいと思います。私自身15歳の時、高校入学と同時に身体の大きな先輩から無理やり勧誘されて、入部しました。そこでは予想をはるかに超えるきつい練習に何度も逃げ出したいと思い、勉強を口実に退部することだけ考えていましたが、40歳を超えた今、あの時逃げ出さなくて本当に良かったと思っています。世間ではマイナスのイメージが少なくありませんが、アメフトはめちゃくちゃ面白い究極のスポーツであると思います。」
武南一のスピードを武器にフィールドを駆け抜ける快速RB安田さん(2年選抜コース)
絶対に後悔させない部活
「チームは今、1年生の新戦力を加え、秋の大会に向けて練習をしています。武南高校アメリカンフットボール部がますます発展していけるよう、生徒とともに頑張っていきたいと思っております。また、武南高校アメフト部に入部してよかったと思って卒業してもらえるように、私自身も生徒と向き合っていきたいと思います。」 顧問 英保洋介
試合後に挨拶する選手たちと顧問の英保先生
以上、アメフト部顧問の英保先生への単独インタビューでした。
アメフト部の生徒はとても明るく、楽しそうに高校生活を過ごしている様子が印象的です。練習時は厳しく、そして練習後はいつもやさしく、顧問の英保先生と共に生徒たちが笑顔の絶えない素敵な雰囲気を作り上げています。
少しでもアメフト部に興味のある、新しいスポーツに興味がある中学生の皆さん、ぜひ一度アメフト部に足を運んでみてはいかがでしょうか。人生を大きく変える出会いになるかもしれません。
アメフト部の皆さんの今後のさらなる活躍を楽しみにしています
最後に部員たちからメッセージが届いています。
「高校1年・2年生の在校生の新入部員を募集しています。興味のある方はクラスメイトの部員か顧問の英保先生まで声をかけてくださいお待ちしています!」アメフト部員一同
マネージャーさんが運営する公式Instagramのアカウントもあるそうです。ぜひフォローしてアメフト部の今後の飛躍を一緒に追っていきましょう♪