真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

第54回 武南学園卒業式

2019/03/06

 

第54回 武南学園卒業式が行われ、今年も武南らしい厳かな式となりました。

その中で目を引いたのが、卒業生たちの成長した態度です。

呼名された卒業生の「はい!」という通る声…

代表に選ばれた生徒達の堂々とした姿…

在校生を代表して送辞を述べた生徒会長の立ち居振る舞い

そして、心を一番揺さぶられたのが、卒業生代表の答辞でした。お姉さんも武南高校だった彼の、背伸びすることなく、素直に、語る3年間に…会場にいたすべての人が、引き込まれていきました。

「ダンス部でみんなとがんばってきたけど、このメンバーで、全国大会にいけるとは思ってもいなかったのに、最後の最後の大会で出場が決まり、審査員特別賞を受けたことは、最高にうれしいことでした。」

そんな彼は、本格的に受験勉強をはじめた時に病気でお母さんを亡くしました。そして、自分が母にどれだけ支えられ、家族に守られてきたのかに気づいたと言います。ひとたび視点を替えて物事と対峙するようになると、クラスでも、部活でも、先生や仲間達に声をかけてもらっているのがわかるようになったそうです。そして、人は、1人でいきているわけではなく、多くの人に支えられているという感謝の念を忘れてはいけない。在校生は高校時代に打ち込めるものをみつけてガンバレ!と彼の実体験からくる贈る言葉は…会場の多くの人の胸を打ちました。

当たり前に思っていることも、実は当たり前にそこにあるのではない。自らを大きく成長させ、卒業式の場でこれほどまでに見事に答辞を述べる姿は、彼自身は親孝行ができなかったと悔いてはいましたが、天国のお母さんにも届く、在校生の胸にも残る、実に見事な答辞でした。

54期卒業生のみなさんの、ご卒業おめでとうございます。これからの各自のステージでのご活躍を祈ります。

在校生のみなさん!”青春武南時代” もっともっと輝きましょう!!