『チーズはどこへ消えた?』藤本先生のオススメ
2020/04/16
この本は日本テレビの「世界一受けたい授業」などでも取り上げられ、世界的企業のIBM、アップル、メルセデスベンツなどが社員教育に採用した本である。
迷路の中に住む、二匹のネズミ「スニッフ」と「スカリー」、二人の小人「ヘム」と「ホト」がチーズを迷路の中で探す物語。このチーズはただの食べ物ではなく「私たちが人生で求めているもの」を表していて、迷路は「チーズを追い求める場所」を表しています。二匹のネズミと二人の小人は、それぞれが毎日この迷路を駆け巡り、ある日大量に置かれているチーズステーションCを発見します。ネズミには頭を使う能力がありません。そのため毎朝、今までの家から走ってやってきます。それに対して、小人は賢いので、近くに引っ越し、ゆっくりとチーズを食べます。ところがある日、そのチーズが消えてなくなってしまった。突然なくなったのではなく、お腹いっぱいに毎日食べるから少しずつ減っていたのです。このチーズが無くなってからの行動はネズミと小人で大きく違っていました。ネズミたちは、本能のままにすぐさま新しいチーズを探しに飛び出していく。ところが小人たちは、チーズが戻ってくるかも知れないと無駄な期待をして毎日ステーションに確認するだけで、行動に出ようとしない。しかし、やがて「ホー」が新しいチーズを探しに旅立つ決心をした。この「ホー」自身も成功が約束されているわけではないので、本当に離れるか迷っていたが、「人生は進んでいく。ぼくらも進まなくてはならない」と「ヘム」に言い残し、旅に出た。
『さて、皆さんならどうしますか?』
「変化」を恐れて何もしないのではなく、行動する勇気を持つことの大切さについて、チーズ (自分にとっての幸せ)はいつか無くなるから、無くなっていつまでも悲観するのではなく、新しいチーズを取りに行け!という人生の前向きな、教訓を教えてくれる本だと思います。変化は特別なことではなくて、すべでの人の周りで起こりうるものです。それに順応していく、また楽しんでいく方が良い。皆さんも友人との関係、家族との関係、先生との関係、自分自身の周りを見てもらうと、日々変化しているはずです。ただ現状維持するだけでなく、変わる事を恐れないことを私は考えさせられました。読み手にとって色々な角度での感想があると思います。『生き方』という難しい壮大なテーマではあるが、小人とネズミとチーズだけで、とてもシンプルに書き上げでいるのでとても読みやすいです。短いので、本を普段読まない人も、一度手に取ってみてはいかがですか?
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