『人は誰もがリーダーである』浅岡先生のオススメ
2020/05/20
【著者紹介】
一九六三年(昭和三八年)生 –二〇一六年(平成二八年)没)は、日本のラグビー選手。伏見工業高校、同志社大学を経て神戸製鋼へ入社。日本代表となりワールドカップなどで活躍。その後、日本代表監督、神戸製鋼コベルコスティーラーズ総監督兼任ゼネラルマネージャーなどを歴任し、「ミスター・ラグビー」と呼ばれた。
【本の紹介】
リーダーを目指す人や、現在リーダーの人に読んでもらいたい啓蒙書である。著者自身は最初からラグビーが巧かったわけではなく、苦労を重ね、その中で多くのことを考えながら練習を重ねてきた。厳しい練習に対し肉体を通して、さらに哲学的に考え練習を続けトップ選手まで上りつめた。その過程において著者のリーダー論が構築された。
高校生にもわかりやすく書いてあるので、ぜひ読んでほしい一冊。読めば自分自身も変わることができます。さらに部活の顧問の先生、部活の主将の気持ちや内に秘めた考えもよく理解できると思います。
最後にこの書の一節を紹介したいと思います。
組織は生きているー組織を動かし、成果を上げるためには、自分で考え、判断し、行動できる「強い個」が求められる。そして「強い個」であるかぎり誰もがリーダーであり、その集合体が、つねに矛盾や問題を抱えた組織を前進させていく。そのときリーダーとは、もはや肩書ではない。
自身のラグビー人生は、不安と葛藤の連続だった。しかし、その方が試合の集中力も高まった。「弱い自分」を自覚して初めて不安から脱出し、「強い個」に変わることができるのだ。