終業式 2022
2022/03/24
久しぶりに、今朝は、気持ち良い青空が広がりました。校庭に全校生徒が集まり、終業式が行われました。
令和4年3月24日3学期終業式「飛び梅は春を迎える準備中」
校長 本多 昇
皆さんおはようございます。今日は、避難訓練を兼ねて今年度の最終日に初めての一堂に会しての終業式です。残念ながら今年度は3学年が全員揃ってということはついに一度もできませんでした。避難訓練もできませんでした。そこで、今日は久しぶりに校庭で避難訓練を兼ねての終業式です。
さて、始めに避難訓練についてです。私語なく、冷静に素早く避難し集合場所で適切な間隔をとりすみやかに整列、人員の確認ができましたか。今日は訓練ですからきちんとできなかったとしても大事には至りませんが、本番がきちんとできなければ命にかかわります。本番を想定して本物よりも本物らしく緊張感をもって行うことで意味のある訓練となるのです。部活動等で同じ練習をしたとしても本番をイメージする力がある人とない人では、効果に大きな差が生じてきます。本物よりも本物らしく、本番よりも本番らしく緊張感をもって集中して訓練も練習も模試も行うことが大切なのです。本番を正確にイメージした訓練や模擬試験で本番に強い人になりましょう。
コロナ禍でことごとく行事が中止となりましたが、かろうじて進学選抜400人の修学旅行が実施できたことが一つの救いです。今、思うとあの時期・場所しか実施できなかった修学旅行です。本来であればオーストラリアに行くはずでしたが、3泊4日の九州修学旅行でしたが思い出を作ることが出来ました。その修学旅行の思い出の俳句の表彰を先日行いました。私の選んだ校長賞を紹介します。学問の神様、菅原道真を追って京から飛んできたと言われる太宰府天満宮の飛び梅の句です。「飛び梅は 春を迎える 準備中」約400日後の受験で希望の春を迎えたいと準備を進めている修学旅行生と葉を落として春の開花準備を着々と進めている飛び梅との重なり合いが目に浮かぶ句です。さらにこの句の素晴らしさは、ただ春を待つのではなく、春を迎えるという積極的な準備の姿勢です。この姿勢ならば、必ず希望通りの春が迎えられると確信しました。
もう一つ準備の大切さの話をします。コロナ禍はまだまだ続いています。引き続き一人一人の感染防止対策徹底をお願いします。いまだ収束の兆しの見えないコロナ禍の非常時にさらにロシアのウクライナ侵攻が始まってしまいました。戦争が始まってしまいました。ロシアはかつて樺太において日本と地続きで接していたことのある国です。現在でも海を隔ててはいますが、とても近い隣の国です。決して遠い国の話ではありません。今何が起きていてどうなっていくのか?自分はどうすれば良いのか真剣に考えていかなければならない時です。コロナ禍で学びの環境に大きな影響が出ましたが、戦時下となればその比ではありません。だからこそ皆さんのやるべき準備は学ぶことです。学んで身につけたことは誰にも奪われることはありません。何処に行ってもどのような状況にあっても役立つことはあっても邪魔になることはありません。以前芸術鑑賞会で見たアンネの日記の中で、ナチスの迫害から逃れるため、いつ終わるともわからない隠し部屋での生活のシーンを思い出しました。そんな生活の中でも、必ず役に立つ時が来ると学び続ける場面がありました。この姿勢が、この未来への準備が、ノーベル賞受賞者の数やアインシュタイン、スピルバーグ、ラリー・ペイジなどユダヤ系の多くの人達の活躍の要因となっているのだと思います。
皆さんは学ぼうとする意欲さえあればいくらでも学べる幸せな環境にあります。この恵まれた環境と自分に与えられた能力を活かそうとしないのはもったいないことです。いつ、どんなときにも学び続けることで、社会に役立つための準備を進めましょう。期待しています。
埼 玉 県 書 き ぞ め 中 央 展参加者の表彰もありました。
● 推 薦 賞 古 川さん
● 特 選 賞 柴 田さん、 滝 沢さん、 野 村さん、秋 場さん、 朝 香さん
● 優 良 賞 髙 口さん
『本気でやれば後悔しない!』
一貫コースの生徒と特進2年のクラスでは、この春、大学受験を終えたばかりの先輩方を囲んで話を聞きました。先輩方からは、自分がやって成功したことや、もっとこうすれば…という後悔も含めて、”リアルな熱いそれぞれの受験期” が語られました。
「受験制度が色々あるので、絶対、調べておくこと。英検を持っていれば、利用するのもいい。」
「受かった後、通えるかどうかも大切なことだから、場所も早めに調べておく!大学は学部によって、文系は町田で通えないけど、理系は近くて通学にやさしい…なんていう大学もあります。」
「最初は、7校受験しようと思っていたのだけど、『親に20万以内にしろ!』と言われてしまい、同じ学校の学部違いへの出願なら、2学部目から10000円で受験できる制度を利用しました。」
「津島先生には、古文の問題をたくさんみて頂きました。武南の先生は、やさしい先生が多いと思うので、先生に相談するといいと思います。」
「世界史の奥田先生には、重要人物にゼッケンをつけて覚えろ!って言われてペースをつかむことができました。」
「学校で配布されるプリントは大切!世界史210枚のプリントを1日30枚ずつ見返して1週間で見返すということやってました。」
「時間を作ってでも、模試は受けといた方がいい。」
「最初、滑り止めとして考えていたA判定の出ていたところに落ちてしまって…ショックだったけど、諦めず、一人でも学校に来て勉強を続け、D判定だった第一志望のところに受かりました。」
「それから、メンタル面で、なかなか良い結果がでなかった時でも、一緒に勉強する友人の姿が教室にあったのが、本当に大きかった。」
「ストレスが溜まるのは当然のことなのだから、友達と、たわいもない話をするだけで、解消することができました。」
「受験は団体戦!ってよく言われるけど…どの意味がほんとうに身に染みてわかりました。」
お茶の水女子大、千葉大、信州大、早稲田大、明治大、東京理科大、日本女子大、東京農大、武蔵野大、国学院大、日本大、に進む先輩方、貴重なお話、資料をありがとうございました。次回は、大学でどんなことをしているのか、話に来て下さいね。