真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

10月の朝礼

2022/10/01

10月の朝礼がリモートで行われました。

 

校長講話

皆さん、おはようございます。体育祭も無事に終え、今日から衣更え、いよいよ学校生活を充実できる本格的な秋を迎えました。実りの秋、芸術の秋、読書の秋、スポーツの秋など秋は様々な言葉で形容されます。それだけ、気候的に、何事にも行うのに最適の季節だと言えるのだと思います。曼珠沙華が綺麗に咲き誇り、金木犀が薫る頃でもあります。皆さんにも日々の暮らしの中に季節の移ろいを感じてもらいたいと考えています。地球温暖化が進み、季節感が薄れていく中で、今日の衣更えも暦から季節を感じることのできる一日かもしれません。

さて、私は皆さんが勉強に部活動に一生懸命努力する姿を見ていて、8月24日にお亡くなりになった、大手電子部品・電気機器メーカー京セラの創業者の稲盛和夫氏の言葉を思い出しました。稲盛氏は、その著書の中で、「自分は無限の可能性を持っているはずだと信じ、一生懸命努力することが大切です。努力することでこそ、人間は進歩し続けるのです。」と述べています。

稲盛氏は、1959年に京都セラミック株式会社、現在の京セラを設立。1984年には第二電電、現在のKDDIを設立、2010年には2兆円の負債を抱えて破綻した日本航空の経営の立て直しに尽力された方です。これだけ、成功された方であれば、さぞ華々しい成功者としての経歴をお持ちかと考えられますが、実は挫折の連続でした。子供の時に結核を患い、旧制中学の受験には2度失敗、大学受験も失敗、就職試験も失敗、失敗の連続だったというのです。これだけ、失敗も繰り返すと人間は世の中を恨んだり、人を妬んだり不幸せを嘆いて不平不満を漏らしたりするものですが、稲盛さんは常に前向きで努力を惜しまない方でした。彼の本を読むと、「素晴らしい夢を描き、追い続けること」「常に前向きであること、明るい心には、必ず幸運が宿る」「謙虚であること」「世のため、人のために行動すること」と、ポジティブな言葉が多く、とても勇気づけられます。

さて、皆さんはどうでしょうか。「自分には無限の可能性があると信じ、一生懸命努力で来ているでしょうか。未来に対して理想や夢を持ち続けているでしょうか。勉強では、コツコツと自分の学力を上げるための努力をしているでしょうか。部活動でも仲間と協力し、自分たちの目標の実現に向けて取り組んでいるでしょうか。教養を身に付けるための読書をしたり、音楽を鑑賞したり、美術館に出かけたりしているでしょうか。

北京五輪において団体追い抜きで転倒し金メダルを逃した高木菜那さんも、自分自身を振り返り、「努力」について「努力をしても結果に結びつかないことはあるし、すべてが叶うことではない。でも、努力は無駄ではない」と話しています。高木さんが、努力が形にならなくても無駄にならないと考えるのは、努力がその後の自分の未来を形作ってくれるからではないでしょうか。

3年生の皆さんは、推薦入試や総合選抜入試の本番を迎えています。共通テストへの出願も始まり、共通テストまであと3か月です。不安も大きいと思います。でも、ひたすら自分の可能性を信じ前向きに努力を続けてほしいと思います。

皆さんはこれから長い間生きていく人生の中で、スピードスケートの高木選手のいうように「努力をしても結果に結びつかないこと」があるかもしれません。しかし、努力が無駄になるわけではないし、努力することで、皆さんは成長し人間としての、「核」を作ってくれます。そしてその際、大切なのは、稲盛氏が教えてくれているように、前向きにポジティブに生きる姿勢を持ち続けることです。ぜひ、前向きに努力を続けてください。

「努力する人は希望を語り、怠ける人は不満を語る」

これは、戦後の文豪井上靖のことばです。

そして、最後です。清潔感のあふれる服装でいますか。授業は真摯な態度で、予習復習を欠かさずきちんと受けていますか。来校者など、多くの方に礼儀正しく「明るく爽やかな挨拶」をしていますか。品格ある行動をとっていますか。

新型コロナウイルス感染もまだまだ予断を許しません。新型コロナウイルス感染症の予防に努めつつ、通常の教育活動を継続する必要があります。来月には、2学年で修学旅行もあります。皆さん、健康に留意し、事故なく、充実した時間を過ごしてくれることを願い、校長講話といたします。

 

続いて、部活表彰がおこなわれました。

ダンス部の全国制覇の優勝旗が関東に来るのは初めてということでした。

今回の大会で高く評価された点を顧問の宮谷先生は次のように教えてくれました。

「自分たちの好きなダンスをしているところが、今回は評価されたようです。誰かにこうしろ!とか、こういう動きをしろ!と強制されたところがない、しかも、今年の部員たちは、高いレベルの技術力で、自分たちのダンスを構成し、本番でも力を出しきれたってところが良かったのだと思います。終わった後に、他校の部員と『どんな練習をしているの?』と、聞いたり、聞かれたりしてましたね。そういうところが全校大会に出場すると良い刺激になりますね。」とうれしそうに、でも、謙虚に語ってくれました。

ダンス部の代表選手たちです。

マイナビ HIGH SCHOOL DANCE COMPETITION East 準優勝

第12回全日本高等学校チームダンス選手権全国大会 小編成部門3位

第12回全日本高等学校チームダンス選手権全国大会 大編成部門優勝

第12回全日本高等学校チームダンス選手権全国大会 総合優勝

2022年FINA世界ジュニア選手権【AS】フリーコンビネーション優勝竹井 枝里菜さんをはじめ、水泳部競泳チームの新人戦総合優勝も立派です。

国体で活躍したり、また、新人戦では、多くの生徒が入賞しました。また、「自己記録は更新できましたよ」と、惜しくも入賞はできなかったものの生徒の中からそんな声も聞くことができ…それが、また、とてもうれしく思えました。

水泳部 国体で活躍した3選手と新人大会の主な入賞選手です。

2022年FINA世界ジュニア選手権【AS】フリーコンビネーション優勝 竹井 枝里菜

国民体育大会水泳競技大会少年男子A200m平泳ぎ7位3白石

国民体育大会水泳競技大会少年男子A200mバタフライ3位 川野

国民体育大会水泳競技大会少年男子A4×100mメドレーリレー6位 川野

国民体育大会水泳競技大会少年女子B4×100mメドレーリレー2位 中島

国民体育大会水泳競技大会少年女子B100mバタフライ4位 中島

国民体育大会水泳競技大会少年女子B200m個人メドレー7位 中島

 

埼玉県高等学校新人水泳競技大会女子400m自由形1位 守友

埼玉県高等学校新人水泳競技大会女子800m自由形1位 守友

埼玉県高等学校新人水泳競技大会女子400m個人メドレー1位 橋本

埼玉県高等学校新人水泳競技大会男子400m自由形1位 江見

埼玉県高等学校新人水泳競技大会男子1500m自由形1位 今井

埼玉県高等学校新人水泳競技大会男子100mバタフライ1位 萱沼

埼玉県高等学校新人水泳競技大会男子200m個人メドレー1位 本多

埼玉県高等学校新人水泳競技大会男子400m個人メドレー1位 本多

埼玉県高等学校新人水泳競技大会男子総合優勝 本多

埼玉県高等学校新人水泳競技大会女子総合準優勝 内堀

この他、陸上競技部の選手たちも新人大会で素晴らしい成果をあげています。

陸上競技部

埼玉県高等学校新人陸上競技選手権大会 男子110mH 3位 棚澤

埼玉県高等学校新人陸上競技選手権大会 男子400mH 1位 棚澤き

埼玉県高等学校新人陸上競技選手権大会 男子走高跳3位 清水

埼玉県高等学校新人陸上競技選手権大会 男子三段跳2位 清水

埼玉県高等学校新人陸上競技選手権大会 女子走高跳8位 香川

 

男子バスケットボール部

強豪揃いの埼玉県南部地区なのですが、夏季南部支部バスケットボール選手権大会 6位になりました。

これもとてもうれしいニュースでした。

 

まず最初に、世界大会優勝、全国大会優勝と、素晴らしく凄い成果をあげた部活、選手が多く、すべての生徒の写真を掲載できないことをお詫びします。

部活に入っている人には、これからも、自らの目標を越える努力を続け、壁をブチ破り、最大の努力をしたからこその達成感を味わってくださいね。応援していきたいと思います。