第59回 卒業式
2024/03/06
第59回 武南高校 卒業証書授与式 がさいたま文化センターで行われました。
『文武両道』を実践する武南高校。
普段は明るくにぎやかな生徒たちも、今日は、厳かに伝統的な式の主人公を見事に演じていました。
その凛々しく頼もしいとさえ思えるギャップに、生徒たちの成長と明るい未来を確信することができました。
理事長先生、来賓の方々から心温まる祝辞が贈られ、
校長先生からは、生徒たちの3年間の主な活躍を紹介された後、
「新たな世界へ果敢に挑戦してもらいたい」
「心優しい社会の担い手になってほしい」とメッセージがありました。
生徒会長による在校生代表の送辞、卒業生代表の答辞は、どちらも素晴らしいものでした。
特に、サッカー部の前島キャプテンの答辞は、涙をこらえながら3年間を語るものでした。
サッカー部で選手権優勝を目指して入学した武南高校は、1年の時は先輩についていくだけで楽しかったけど、怪我をしたり、挫折も味わうこともあったこと。
大好きなサッカーが大嫌いになりそうになったこともあったけど、そのたびに、仲間や先生に励ましてもらったこと。
修学旅行で地引網を引いてみんなでBQQをやったり、部活の仲間と意見が合わずやりあったりすること。
親に反抗的な態度をとることもあったけど、美味しい食事を作ってもらったり、支えてもらてきたこと。
そして、埼玉県大会でインターハイ出場を決めた試合。憧れていた選手権大会の夢を絶たれた試合。
そのすべてが、周りにいてくれる人、仲間の大切さを思い知る経験だったこと。
前島キャプテンの答辞は、出会ったすべての人への『感謝』の気持ちがあふれるものでした。
AIの発達で、人間よりもコンピューターの方が上手にできることが多くなる社会がこれから待っているのかもしれませんが、TRYして体験できるのは人間で、同じ人間とぶつかり合って、分かり合って、何かを感じたり、感謝し合って成長ができるのも人間です。若さゆえの葛藤と3年間やり続けてきたからこそ気づくことのできた感謝の思いに溢れるキャプテンの青春を聞いていて、「若いっていいな!武南生って最高!!」そう思える答辞でした。もらい泣き、感動しました。