逆境を倍返しできる人 祝!早稲田大学合格
2020/03/21
「早稲田の問題は易しすぎて、やってて、えっ?大丈夫?って感じでした。(笑)」
高校時代の友人と合格を報告しに来てくれたのは、アメリカンフットボール部で選抜コースだった小野原くん(幸並中学出身)です。実は、彼は ”激レアさん” なんです。
昨年の今頃、一浪して、明治大学に合格し、気分よく出かけた九州のおばあちゃん家に着いたところで、父親からの電話が入ります。
「いいか、……… 驚かないで聞いてくれ!」
父親のその一言で心臓がバクバクしだしたと言います。
「今、明治大学から電話があって、書類が期日内に届かなかったということで、入学できないらしい…。お父さんも、これから手をつくすけど…」
もう、その後からは、覚えてないそうです。
結局、小野原くんは、もう一年、受験勉強を続けることになってしまったのです。
二浪です。
「担任の浅岡先生は、浪人生に定期的に連絡してきてくれる面倒みの良い先生で、気持ちが弱っている時に、先生からのメッセージでまた頑張ろうっていう気になりました。去年の今頃も、先生は、浪人生がひと段落したところで食事会を開いてくれる計画まで立ててくれてたんですけど…ね~笑 現役の時から、先生は、志望校の決定から受験計画まで、念入りに指導してくれて、例えば、 ”ここが受かって、次にここが受かって…ってやっていけば延納金も払う必要がなくなるだろ” って…。それだけに、浪人しても、先生に教わった通り、ここ受けて、ここ受けて…と、自分では、うまいこと計画したな~って思っていたのですが、入学手続き日を間違えるなんて…(笑)ね…。」
それを聞いてた浅岡先生は…
「受験は遠足と一緒!入学金を納めるまでが受験!」と、先生らしい表現で締めてくれました。
小野原くんは、中学では野球部だったのですが、武南ではアメリカンフットボール部に入りました。
「最初は勧誘されたから…でしたけど(笑)ゲームを覚えてくると…知的なスポーツで、結構、楽しかったですね。今回、早稲田と慶應と合格して、先生方は ”慶應へ行け!” って言うんですけど…僕は早稲田に行こうと思います。」
それを聞いたアメリカンフットボール部顧問の英保先生は、
「小野原が早稲田を選んだのは、早稲田はアメフトが強く、高校時代、武南も、早稲田大学主催のフットボールクリニックに参加したこともあるからじゃないかな?小野原が早稲田でアメフトを続けて、そこへ、武南の後輩たちを連れていけたら…最高なんだけどなぁ。胸を貸してくれないかなぁ。小野原には、甲子園ボールという大学アメフト界1の大きな舞台にも立って欲しい。」と、熱く語ってくれました。
高校に入学した時、こんな5年後を誰が予想したでしょう。
漫画のような苦い思いをしてもなお、周囲の予想以上の成果をあげた小野原くん。本当にうれしいです。
「おおお~小野原~やったな~!」3年間受けもっていた武田先生も、笑顔で大袈裟に迎えます。
「今は、二浪したことをディメリットとだと思ってしまっているようだけど…社会人になると、その見方、見られ方は、変ってくるって。就活においてだって、付属校で苦労なく大学に進んだ人よりも、ちゃんと努力できる人、2年間も努力を続けられた人材って、きっとみなされるはずだから。」
合格おめでとう! "逆境を倍返しできる人" って証明できたことの方が大きいんだって!
※本人の希望で本人だとわかりにくい写真を掲載しています。(笑)