目標を誰かに宣言する! 祝!立教大合格
2021/03/15
水泳部のアーティスティックスイミング選手として大活躍した清水さん(土合中出身)が立教大学に合格しました。トップアスリートとして、また、普通の女子高生でもあった自分自身の3年間を、レポート用紙4枚、熱く語ってくれました。
「高校時代の水泳部の想い出は、アジアエージグループ選手権大会で優勝したことです。私は幼稚園からアーティスティックスイミングを始めました。選手として常にトップを歩んできたというわけではなく、長い下積み時代も経験しています。泳力不足と怪我も多かった私ですが、誰にも負けない武器、『表現力』があるということに気が付きました。そして、自らの手で初めてつかんだ日本代表。約5か月にも及ぶ合宿は本当にしんどかったです。1週間、毎日競技と向き合って身体的にも、精神的にも…逃げ出したいと思うことだらけでした。それくらい辛かったから、最後まで泳ぎ切れたこと、そして金メダルを獲得することができて本当にうれしかったです。達成感ってこういうことなんだなと心から実感しました。自分が大きく成長するきっかけにもなったし、強くなれる経験でもありました。これから先どんなに高い壁にぶつかったとしても乗り越えられるのではないかと思っています。表彰台の一番高い所に立って、メダルをかけてもらって、国歌が流れた時は、『あー頑張って本当に良かった!』と心から思いました。現役時代最高の思い出です。」
「高校生活での想い出と言えばオーストラリア修学旅行。本当に楽しかったです。海外へ行くことは三度目でしたが、これまで2回の海外遠征とは違い、周りには仲良しの友達がたくさんいてくれて、食事も制限することなく思い切り食べることができて、本当に楽しかったです。高校生活の中でもうこれ以上の思い出はありません。きっとこれから先、一生心に残る思い出を作ることができました。」
「印象に残っている授業は、高校二年次の野尻先生の体育の授業です。卓球もバレーボールもダンスも楽しくて、毎回腹筋が割れるんじゃないか!と思うくらい楽しかったです。その一言に尽きます。」
「今の私があるのも、2年の時の担任の橋本先生のおかげだと思っています。先生は、大会から帰ってきた時、クラスで祝勝会をひらいてくださいました。入試直前には面接指導をしてくださって、面接合宿では、私が勝手に”合宿”って呼んでいるだけですけど、緊張しすぎて泣きそうになってしまいました。一つ一つ質問を答え終わるたびに『ふぅ、答えられた』と思っていました。今でもあの緊張は忘れられません。アーティスティックスイミングの大会くらい緊張しました。」
「高校は三年間、本当にあっという間です。だからこそ高校で過ごす三年間を無駄にしてほしくはないです。勉強も部活動も全力で取り組むことは大切です。全力で取り組むと時々疲れすぎてしまい、逃げたくなることも、前が見えなくなってしまうことももちろんあると思います。それでも、目標を持って進むことはとても重要です。目標ができれば、自分の理想像を描きやすくなって、先のプロセスを組み立てやすくなります。そして強くなれます。人は目標があるから頑張ることができる、目標があるから辛いことも乗り越えることができます。どんなときでも目標を掲げて下さい。そしてその目標をほかのだれかに発信してください。言葉にすることで目標というのは現実味を帯び、達成することができます。私もこれまで、このようにしてたくさんの目標を達成してきました。どんなに小さな目標でも構いません。朝テストで毎日満点を取るということも(これは私も継続していました)、毎日早起きをするということも立派な目標だと思います。そしてそれを達成することができた時には自分をたくさんほめてあげてください。目標はいつか夢に変わることもあります。だからこそ、なんとなく一日を過ごすのではなくて、目標を大切にしてほしいです。
あなたの力になり支えてくれる先生、仲間はここにたくさんいます。そして私たち卒業生も力をお貸しすることができる場面がきっとあるでしょう。自分を信じて頑張ってください。高校三年間を思う存分楽しんでください!」
合格おめでとう!
ここには載せきれないほど、たくさんの想い出、メッセージを寄せてくれた清水さん、ありがとうございました。
清水さんは、11年間続けてきた競技者人生に幕を下ろすと言います。本当にお疲れ様でした。人間は、一度でも自分の限界を超えて頑張れば成長する。成長すると、頑張るのが楽しくなる。楽しくなるともっと頑張れる。すると、ますます成長する。この11年間、自分の人生を懸命に生きてきたんだなって、話を聞いていて感動しました。清水さんが次にどんな目標をめざすのか楽しみです。
頑張って成功をおさめた清水さんの話を聞いていて、もうひとつ思ったことがあります。頑張ったからといってみんなが金メダルを取れるわけではないし、頑張って成功するだけが人生ではないのかもしれないということです。ただ言えることは、ほとんどの人は、本気で頑張ったことがないから、その先にどんな人生が待っているのか想像できないのではないでしょうか?だからこそ、高校時代、まず何かに頑張って欲しい。そして自分らしく楽しんで欲しい。そこから、自分の好きな道をみつけて欲しい。武南高校は、誰にでも、今の自分とは違う、もうひとつの人生が眠ってることに気付くきっかけをみつける学校でありあたい。清水さんの話を聞いていてそんなことも思いました。
※水泳部が強い武南高校ですが、体育の授業で水泳はありません。申し訳ありません。