真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

マサチューセッツ工科大のHPに掲載される!

2023/05/18

マサチューセッツ工科大大学院のHPで、本校サッカー部OB近藤さんのドローンに関する研究発表が紹介されています。

九州大学、マサチューセッツ工科大学への進んだ近藤さんは、現在、ボーイング社の協力を得ながら、マサチューセッツ工科大学の大学院でドローン研究を続けています。

New algorithm keeps drones from colliding in midair

近藤さんの取り組んでいるのは、新しいアルゴリズムで、ドローンが空中で衝突するのを回避する研究で、実験場にたくさんのドローンを飛ばし、他の機に当たらないようにして目的地まで飛行する実験を行っているそうです。すでに、体育館程度の研究室段階では、衝突することはないそうなので、いづれは、屋外でドローンを飛ばし、変わりやすい自然環境、障害物、偶発的な出来事の予想される中でも無事に飛行できるのか試していくのだそうです。

MITのHPの近藤さんの記事はこちらからご覧になれます。

ドローン実験

 

3年生の理系選抜コースでは、近藤先輩の記事を題材にして授業が行われていました。

与えられたキーとなる単語の意味を手がかりに、生徒達は先輩の研究に迫ろうとしていました。

●trajectory 軌跡・軌道      

●agent コンピュータ用語でエージェントは日常的なタスクを自動的に行うプログラムのこと。

●Multi-Agent System複数のエージェントから構成されるシステムであり、個々のエージェントやモノリシックなシステムでは困難な課題をシステム全体として達成する。それぞれ異なった判定アルゴリズムなどの特徴(キャラクタリスティック)を持ったエージェントモデルを用い(よってマルチエージェントと呼ばれる)、複数かつある一定以上のエージェントを多数設定し、人工社会を構成しそれぞれ特徴の異なったエージェントの相互作用をシミュレーションするシステムである。ウイキペディアより抜粋

●optimizing (…を)最高に活用する・最適化する        

●inadvertently不注意に、うっかりして

●revamped [ríːvæ̀mp] 〔外観・機能などをもっと良くするために〕改造する

New algorithm keeps drones from colliding in midair

Researchers create a trajectory-planning system that enables drones working together in the same airspace to always choose a safe path forward.

When multiple drones are working together in the same airspace, perhaps spraying pesticide over a field of corn, there’s a risk they might crash into each other.

To help avoid these costly crashes, MIT researchers presented a system called MADER in 2020. This multiagent trajectory-planner enables a group of drones to formulate optimal, collision-free trajectories. Each agent broadcasts its trajectory so fellow drones know where it is planning to go. Agents then consider each other’s trajectories when optimizing their own to ensure they don’t collide.

But when the team tested the system on real drones, they found that if a drone doesn’t have up-to-date information on the trajectories of its partners, it might inadvertently select a path that results in a collision. The researchers revamped their system and are now rolling out Robust MADER, a multiagent trajectory planner that generates collision-free trajectories even when communications between agents are delayed. マサチューセッツ工科大学HPから一部抜粋

生徒達からは、「武南にとてもすごい方がいらっしゃると知り、自分も何かに向かって頑張りたいと思いました。」とか、「自分のやりたいことを見つけ、それに対して全力を尽くせるのはすごいことだと思います。これからも研究がんばってください。」とか、同じサッカー部の後輩からは、「この記事に感動しました。」といった声がありました。

また、近藤先輩が、どんな受験勉強をしていたのか気になった生徒も多く、「部活もあった中でどのようなスケジュール、方針で勉強を進めていましたか?自分も秋まで部活を続けるつもりで、勉強もですが、部活も手を抜きたくありません。ぜひ教えていただければ幸いです。」と運動部の主将からの切実な質問もありました。

近藤先輩がどのような学生生活を過ごし、受験勉強をしてきたのかは、こちらをご覧下さい。また、近藤先輩は2年前に、武南高校生で講演をしてくれたことがあるのですが、その時の様子はこちらになります。

校長先生もよくおっしゃっているのですが、生徒達にとって、本物に触れる機会は大切です。世界の第一線で好きな研究に打ち込む先輩の姿はまぶしくもあり、打ち込める好きなことに出会えた先輩がうらやましくもあります。同じサッカー部の生徒が、英語で、"I look up to you. I think I want to get into my-first-choice university."と、感想を寄せてくれたのですが、3年という時期は、まず受験に集中して、そして、もし、先輩と同じことに興味を持つことがあれば、ぜひ、先輩と繋がって欲しいとも思います。武南で縦の繋がりを結ぶことができたなら…そんな願いを込めての濃い時間となりました。