真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

全力で頑張る自分がスキ! 祝!青山学院大合格

2018/02/21

青山学院大学にサッカー部の田口くん(足立十四中学出身)が合格しました。

入学当初から爽やかな笑顔が印象的だった田口くん(写真下)、164センチだった身長も、サッカー部でもまれ、がっちりと180センチ近くになりました。部活でも、学校行事でも輝いていた田口くんに、青春 ”武南時代” を語ってもらいました。

「幼稚園の年中の時からサッカーを始め、高校でも自分に合った理想のサッカーがやりたくって、色々な高校を見てまわりました。その中で、武南のパスサッカーに惹かれ、”武南でサッカー頑張ろう!” と単願で入学を決めました。練習に参加して、最初は圧倒されることもありましたが、うまい仲間とサッカーができるということは…本当に楽しいことだって思えました。高校サッカー界の "名将" 大山先生の指導は、なんてったって…一生の思い出です。先生は、普段は優しいのですが…練習になると…ピリッとした緊張があって…迫力というか…笑…なんか…『本物』に本気になってぶつかっていくという自分がスキでした。笑」

「思うようなプレーができず、サッカーをいい加減に流してやってしまいそうになったこともあったのですが、小さい時から続けている自分の ”サッカーノート” を、S2リーグでお世話になっていた内野先生に見てもらったら、先生は、自分の疑問点に対して、びっしりと的確なアドバイスを書き込んでくれました。先生はオレの良いところも悪いところも知ってって、注意してくれているんだ~って…感動しました。Bチーム担当の小林先生は…ストイックというか…オレ達のことを本気で強くしたいって思ってくれてるのがヒシヒシ伝わってくる先生で、練習中、怠けそうな人がいると、きつくしかってくれるんです。全力でやるから、本物の楽しさやよろこびが味わえるってことを教えてくれた…オレの生き方の根っこの部分を作ってくれた先生です。」

「2年生の時の担任でもあった津島先生は…ホントに凄い人です。自分の心の中に怠け心とか出てると、先生はちゃんと見抜いてて、オレの目を見て、モヤモヤしていた問題の本質をズッバッと指摘するんですよ。先生は ”目力” もすごいから…そんな時は、目を合わすこともできなくって…笑…先生がいたからオレは曲がらなかった。先生と出会えて…ホント救われました。3年になって、受験にシフトした仲間が1学期で引退していったけれど…自分は、レギュラーになれなくてもサッカーが好きで、なかなか部活を引退することができませんでした。でも、選手権予選に向けてチームが一丸となる9月にゴタゴタ迷惑をかけるのは嫌だったので、夏合宿の最終日に辞めようと決心して、津島先生の部屋のドアを叩きました。」

「津島先生は、合宿中、みんなの前で、『9時練習開始なのに、8時にボール倉庫を開けてリフティングしているやつがいる。そいつが…』って…オレのことを取り上げて…褒めてくれて、そんなところまで見てくれていたので…。いざ、先生の顔を見て…『辞めます』って言葉にしたら…もう涙が止まらなくって…泣きました。大泣きしました。華麗なパスサッカーを身上とする武南高校サッカー部の合宿は…先生はいつも以上に厳しくなるし、走る、走る、走る…も~う、あんなきつことはないんじゃないかって思える練習内容です。だからこそ、”苦行” とも思える合宿に参加してから部を離れるということで、自分なりの良いケジメがつけられたと思っています。Bチームでお世話になっていた新田先生にも挨拶にいくと…先生らしいゆっくりと穏やかなテンポで…ウンウン…って聞いてくれて…ぼくとつと…『いつも全力でやってきたからな…お前ならなんでもできるよ!』って言ってくれて…。先生のひと言って…心に響くんですよね。笑」

「受験勉強にシフトしたからといって、成績が急に上がるわけでもありませんでした。塾にも行ってなかったので、『これからやって青学入れますかね?』って先生に言ったら、『入れるかなぁ~?じゃなくって…絶対入ってやる!っていう気持ちで勉強しろ!』って一喝されました。笑 ハッとして、武南の先生方をたよりにしながら…勉強に打ち込みました。それと、選抜クラスの仲間の存在も大きかったと思います。受験は団体戦とよく言いますが、部活でともに汗を流した岡ちゃん、明治大に合格した布川内藤らとみんなで夜の7時まで自習室で勉強し、その後は、図書館に行ってやりました。悩んだ時に相談できる仲間がいる。怠けそうになった時には頑張っている仲間が背中でお前もがんばれって語りかけてくる。どんなに苦しいと思えることだって…部活の練習の苦しさとくらべれば…乗り切れる。すると、12月に入るとだんだん手応えを感じるようになってきて…センター試験の英語は9割できて…やった~!って思いました。」

田口くんの話を聞いていて、涙が滲んできました。「武南の先生はみんな良い先生!」なんて言ってくれるけど…頑張る田口くんの姿に先生たちも心動かされていたように思います。部活だけに夢中だったわけではなく、クラスでも学校行事でも ”田口らしさ全開” の3年間(上の写真は、修学旅行、体育祭、球技大会での様子)。「どんな世界でも成功できる。」顧問の先生も言っていたように…「大学に行ったら次のゴールをみつけます。」という彼の言葉に大きな可能性を感じることができました。合格おめでとう!熱い出会いに感謝です。