真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

終業式

2021年12月23日

令和3年12月23日一学期終業式 「文武創造と脳科学」                          

                       武南高校 校長 本多 昇

皆さんおはようございます。長い2学期もあっという間に終業式を迎えました。部活動はコロナ禍で厳しい活動制限、感染防止対策のなか例年以上に成果を上げてくれました。その活躍が武南高校への所属意識を高め武南高校への誇りを高めてくれました。皆さんの活躍に感謝します。ありがとうございます。私は先生方に部活動でも勉強でも大切な時に力が発揮できる「本番に強い生徒を育ててください。」と言っています。大切な時に力が発揮できないのでは皆さんの良さを認めてもらえません。では本番に強くなるにはどうすればいいかです。いくら気合を入れても持っていない力は発揮できませんからまずは、力をつけなければなりません。しっかりトレーニングしてできるようにする。使えるようにして本番に向け準備をすることです。そして、日ごろの練習も授業も模擬試験も常に本番を想定し緊張感をもって真剣に取り組むことが必要です。本番に生きる練習、本番につながる学びに真剣に取り組むことです。それでも運不運がありますので、努力がいつでも結果に結びつくとは限りません。ですから10月の朝礼で話した宇宙飛行士の採用条件の「打たれ強い」ということが大切になってきます。一度も失敗せず挫折もなく生きていける人はいません。そこで必要な力が立ち直る力、復元力「レジリエンス」です。部活動や学校行事をとおして、挫折からの立ち直りの力「レジリエンス」を高めていくことが大切なのです。勉強も部活動も学校行事も全力で取り組む文武創造が本番で力を発揮できる生徒、挫折にも強い生徒を育てるのです。

今日は、もう一つ別の観点、脳科学から武南高校の文武創造を考えてみます。ハーバード大学医学部のジョン・J・レイティ教授は「脳を鍛えるには運動しかない」という本の中でこのように説明しています。運動すると「脳由来神経栄養因子BDNF」の分泌が促され脳の神経細胞「ニューロン」が育ちます。しかし、栄養を与えただけでは脳細胞は鍛えられません。学びという刺激があって初めてニューロン間の結びつきができて脳細胞として機能することができるようになるのです。運動により脳の神経細胞ニューロンに栄養が与えられ育ちます。そのニューロンは学習の刺激でニューロン間の結びつきができます。そして学習を繰り返すことによりその結びつきがより強くなっていくのだそうです。しかし、一度つながったニューロンも使わなければ、衰えてしまうそうです。学び続けることが大切です。運動して学んで運動して学んでその繰り返しは「文武創造」で目指していることです。もともとは人類が進化してきた基本的な仕組みである「獲物を追って運動し、どうしたら上手に捕まえられるか、食料を確保できるかを考える」ことと同じです。

脳細胞を鍛えるのも筋肉を鍛えるのも同じで、栄養とトレーニングが大切ということです。

では、いつどのようにやるかです。時間は限られていますからいかに効果的に運動して学んで運動して学ぶという繰り返しを行うかです。これは、学校の授業を中心に部活動・学校行事に全力で取り組むことが最も効果的です。1年生2年生はこれから授業を中心とした学校生活を充実させ「文武創造」を実践してください。3年生も最後の最後まで登校し学校を中心とした受験勉強・受験対策をしてください。

来年が文武創造で皆さんの夢がかなう飛躍の年になるように期待しています。

賞状伝達

令和3年度 第34回県民総合スポーツ大会 新人大会

〇新体操競技

女子フープ1位、女子ボール1位、女子総合1位 柴田さん(1年)

〇高校柔道の部 

男子団体3位

金子選手、佐藤選手、湊選手、中野選手、小林選手、野崎選手、川島選手

 

第64回 埼玉県書道展覧会 

高校生臨書の部

特選(二席)埼玉県議会議長賞 喜納さん(3年)、 秀作 平井さん(2年) 野村さん(1年)

第60回 埼玉県高等学校書道展覧会

優秀賞 平井さん(2年)