真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

更衣

2018年06月01日

爽やかな青空の下、朝礼が行われました。校長先生は次のようにお話をされました。

「今日から更衣です。制服という、形を大切にすることで武南高校という集団の力を活かして自分の能力をさらに伸ばす方法について話をします。

最も効果的な方法は、制服を大切に、きちんと着ることです。

 

例えば、武南の制服を着た生徒が信号無視をしたとします。このとき、『武南高校の生徒が信号無視をした』と言われます。

スカート丈を短くしている女子がいれば、『武南高校の女子生徒は制服の決まりも守れない』と思われます。

 

しかし逆に、例えば困っている人を助ければ、『武南高校の生徒は素晴らしい』と言われます。おととい蕨市の青少年団の方から、以前マックスバリューの付近で怪我をしていたお婆さんを男子生徒が介助してくれて助かった、本当に優しい生徒さんであったと、お褒めの言葉をいただきました。私も自分が褒められる以上に嬉しかったです。

 

武南高校の制服を着て誰かが良いことをしてくれると、高校全体が褒められ、皆が嬉しくなります。部活動でもそうです。どの部活の誰が活躍しても、私たち全員が自分のことと同じように誇りに思うのです。

 

その制服をきちんと誇りを持って着ると、制服は皆さんを守ってくれます。正しい方向に導いてくれます。制服は英語ではユニフォームですが、部活のユニフォームも同じです。

サッカー部の生徒が武南のユニフォームを着て試合に出るとき、いい加減なプレーやきたない反則をすることはありませんよね。それどころか自分の力以上のパフォーマンスができたり、相手にプレッシャーを与えることもできるでしょう。伝統あるユニフォームを誇りを持って着用することは、自分を高めてくれるのです。

逆にきちんと着用できなければ、自分だけでなく全体をおとしめることにも繋がってしまいます。人は外見だけでは判断できないとよく言いますが、これは外見が判断基準であるうえで、それだけではないということなのです。

 

見た目だけでなく、行動の形もまた大切なことです。武道でもスポーツでも形を真似することから始まります。素直な気持ちを持って仲間の良いところを真似していくと、集団全体の力が上がっていきます。

 

制服を正しく着用し、見た目と意識を高め、行動によりさらに全体を高める。これが皆さんに日頃話している『文武創造』の最短コースになるのです。これを皆さんで実行していきましょう。」