3学期 始業式
2020年01月07日
本日は3学期の始業式が行われました。
校長先生は「目標設定のしかた」について以下のようにお話をされました。
皆さんおはようございます。
そして新年あけましておめでとうございます。
さて、3年生はいよいよセンター試験まであと11日です。
規則正しい生活で体調を整え力が出し切れるようにしてください。
本番に強い武南高校生の力を見せてください。
当たり前ですが、2年生は後1年後、1年生は2年後です。
時間は誰にとっても平等に確実に過ぎていきます。
今から1年後、2年後を想定してしっかり準備をしていきましょう。
大学受験を皆さん大変だと思うかもしれませんが、受験の大変さを日本の近くの韓国・中国・台湾などと比べると皆さんがどれほど恵まれているかわかるかと思います。
しかし、恵まれているというのは、大学受験においてだけです。
大学を卒業して、仕事に就くときには、グローバル化の進んだ社会に出て行くわけです。
日本より何倍も厳しい受験を勝ち抜いてきた海外の人たちとの競争になるわけです。
江戸時代のように鎖国をするわけにもいきませんから、大学時代にグローバル社会で通用する力、語学力はもちろんですが、専門性を高め、創造力をつけ、コミュニケーション力、プレゼンテーション力を磨いていくことが大切です。
まずは、自分の力を伸ばすことのできる大学に入学しなければなりません。
近隣の国と比べて、日本の大学受験が恵まれているというだけ、受験が大変なことに変わりありません。
しかし、大学受験は高校生にとって明確な目標となり、努力の方向や方法を示してくれます。
決められた期限までに自分をどこまで高められるかの訓練の場となります。
努力したことがそのまま自分の貴重な体験・基礎力となってきます。
積極的に利用して受験を楽しみましょう。
受験勉強に失敗も無駄もありません。
全部自分の財産となります。
さて、今年はねずみ年です。
十二支の一番目の年ですから新しいことを始めることに向いている年だそうです。
新しいことを始めるには、目標を設定し計画を立てて実行にうつすことが大切です。
そこで、今日は目標の立て方について話をします。
皆さんは本多静六博士奨学金というのを聞いたことがありますか。
本多静六博士は埼玉県出身の林学、造園学者で、日比谷公園、明治神宮の森、大宮公園等の日本各地の公園設計、関東大震災からの東京復旧計画を手がけた方です。
博士は人生計画を立て目標設定をして、その実行に日々努力を重ね巨万の富を得ました。
博士は地域の人たちがお金を出し合って大学に進学させてくれたことに大変感謝していました。
そこで、退官とともに財産のほとんどを寄付しました。
その一部が本多静六奨学金の基金となっているのです。
本多静六博士は、目標設定について、
「何人も自己の能力と考え合わせ、高からず、低からず、まず実行可能の範囲内に組み立てられてゆかなければなるまい。
努力をもってあがない得る最大可能の計画を立てることがのぞましい。
それでこそ真に生きがいのある人生が味わえるというものだ。」
と言っています。
自分の力を信じて実行可能な限界まで高い目標設定をしてください。
そして、達成に向けた日々の努力を積み重ねることが、皆さんをさらに高い目標へと導き充実した人生につながっていきます。
3学期のはじめ、新しい年の初めにあたり目標設定の仕方について話をしました。
皆さんにとって最も身近で避けて通ることのできない大学受験は目標設定の格好の具体例です。
最大限の努力をもってあがないうる最大可能な目標達成に向け日々の努力で皆さんの飛躍の年になることを期待して始業式の挨拶とします。