真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

終業式講話 

2020年07月31日

 

令和2年1学期終業式             

 

新型コロナウイルス感染防止から学んでほしいこと

 

武南高等学校長 本多 昇 

 皆さんおはようございます、やっと平常授業に戻ったかと思ったらもう一学期が終わってしまいます。例年、終業式で表彰や壮行会を行っていましたが今年は、皆さんの活躍の場が無くなってしまいました。新型コロナウイルス感染症の影響は私たちの日常生活から世界的な規模にまで様々な影響を及ぼしています。そこで、新型コロナウイルスについて何を感じ、何を考え、何を学び、どう行動したか記録に残してくださいと6月初めにも話ました。夏休みの課題の一つとして取り組んでみてください。

 さて、今日は私が新型コロナウイルスについて考えたことを2点話します。

1点目は新型コロナウイルスの影響が皆さんにとって何かプラスになったものはないかです。私はプラスの影響として「皆さんが早めの登校を心がけてくれるようになったこと」「自学自習の大切さを実感してくれたこと」「ICT活用が飛躍的に進んだこと」の3つだと思います。この3つは以前から推進していこうと思っていたことですから、さらに伸ばしていきたいと思います。

 2点目です。臨時休業が長引き皆さんの高校生活の時間がどんどん減ってしまいました。そこで人間にとって時間とは何かを考えました。人間の前にウイルスについて考えてみましょう。ウイルスは生物ですか?私が高校生の時、生物の定義をこのように教わりました。①膜構造を持っていて外と仕切られている。②自己増殖をする。③物質代謝、エネルギー代謝を行う。この3点を備えているものが生物です。それでは、コロナウイルスはどうでしょう。コロナウイルスはエンベロープという膜を持つ種類のウイルスです。他の生物の細胞に入り込み、増殖をしていきます。ここまでは、生物の条件を満たしています。しかし、物質代謝、エネルギー代謝を行いません。この定義では、コロナウイルスは生物のようですが生物ではないということになります。ですからアルコールで殺菌するではなく不活化をするという表現を使います。では、人間はどうでしょうか?もちろん生物です。細胞膜で外と仕切られていますし、子孫を残すことができます。また、食物から新たな物質を取り入れ不要となったもの排出し物質代謝をしています。酸素呼吸によりエネルギー代謝も行っています。3つの条件を満たしているので人間は生物です。生き物ですから寿命があります。100歳まで長生きしたとしても日数で36500日です。時間にすると876000時間が寿命という時間です。ただ、時間の価値は長さだけでなく質も重要です。その時間をどのように使ったかが人生の充実度になるわけです。高校生活は約1000日、24000時間です。この貴重な時間が新型コロナウイルスの影響で臨時休業や分散登校で約100日間減ってしまいました。高校生活の充実度は皆さんの人生に大きな影響を及ぼします。その大切な高校生活の時間が1割減ってしまいました。より一層「時間を守る」「時間を有効に使う」ことを心がけて時間の使い方の質を高めましょう。

 時間は命ですから、時間を大切にすることは、自分の命を大切にすることであり、周りの人の命を大切にすることになります。時間を守るということは自分の命を守ることであり、周りの人の命を守ることになります。

 明日から、夏休みに入ります。時間の管理そして衛生管理、健康管理の3つの管理を自分でしっかりやらなければなりません。そして、新型コロナ感染症から、時間を大切にすること、命を大切にすることを学んで実践してほしいのです。それでは、充実した夏休みを過ごすことを期待して終業式の挨拶とします。