真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

卒業式 Class of 2015

2016/03/04

 

第51回 卒業式が開催されました。

この1か月の間…多くの生徒が受験を経験してきました。誰もが志望校に合格…というわけにはいかないので、卒業式で隣に座る生徒との間には、わずか1か月の間で、大きな温度差が生まれているのは確かです。各自がそんなことに気づき、仲間にかける言葉を選びながら、それでも…同じ青春と言う時を過ごしてきた仲間の尊さに気づきます。

卒業というと英語では graduation という単語が一般的ですが、commensment という言い方もあります。graduation は grade 「評価」 というこれまでの実績を重んじた単語であるのに対して、commensement は commense 「始める」 という語から派生したものです。今年も武南の卒業式は commensement と呼ぶのにふさわしく、格調高いものとなりました。

何度でも、何にでも、挑戦するチャンスはある。

「先生…落ち着いたら話聞いてもらっていいですか?」…そう声をかけてきてくれた生徒がいます。

力になれることがあれば、武南に戻ってきてくださいね。みなさんの未来に幸多かれと祈ります。

 

51回目の卒業式…今年の厳粛に行われた卒業式の舞台裏もご紹介しましょう。

今年、初めて担任として卒業生を送り出す伊藤先生は…

「良い生徒に恵まれたという感謝の思いを大切にステージに立ちました。緊張して、色々なことを思い出してしまうと…なので、生徒の顔を見て呼名することができませんでした。ステージから降りて鈴木先生に 『よかったわよ』 と声をかけてもらって、我にかえりました。」と初めての呼名を少し興奮気味に振り返ります。

 

表彰者への指導は大山先生の担当でした。

先生の指導は、手際よく、よく考えられていて、「オレについてこい!」という…少し怖いオーラさえ感じられます。先生は、一連の無駄のない的確な指導を終えると…「良い式にしようぜ!おめでとう!」と…指導していた代表生徒全員と握手を始めました。…カッコイイ!

魂がふるえるのを感じました。

そして、無事に会が終了し、生徒が飛び立つ花道で、大山先生は、最後の最後の生徒まで、ハイタッチで見送っていらっしゃいました。

これが武南だろ!って…涙がこぼれそうになりました。