第52回 卒業式
2017/03/03
第52回卒業式が行われました。
呼名された卒業生の…ハッキリと短い「ハイ!」という返事、号令と共に起立し礼をする在校生の態度は…会場の雰囲気を厳格なものとし、卒業生達の門出にふさわしい良い式となりました。
各賞の受賞者、代表者の挨拶も、若者らしい堂々としたものでした。
送辞をした生徒会長の波多野さん、卒業生代表として答辞をした泉くん…。美辞麗句に覆われたものではない、二人の心からのメッセージが会場にこだましました。泉くんの答辞では、『凡事徹底』の大切さを機会あるごとに訴えてきた校長先生の思いに応えたもので、アリストテレスの「人格は繰り返す行動の総計である。」を取り上げ、人として大切なことは、一時的な成功や行為ではなく、人としての真の優秀さとは習慣の中にあるものだ…ということを、自身の高校時代と重ねて語り…なるほど…っと思わせる立派なスピーチでした。
立派な式でした。
実は、卒業式前日、教室で行われたお別れ会に先立って、卒業準備委員の保護者の方、生徒代表から、職員室で教員に向け挨拶がありました。その中で、卒業準備委員3A宮瀧さんは、スプリングセミナーから始まった武南での思い出を語り、受験に向けてのエピソードを紹介してくれました。それは、200点満点で競われるセンター試験模試で二桁の点数を取ってしまって落ち込んでいた時に、政治経済の講習を担当していた英保先生にかけられたという言葉でした。塾にも行かず、朝早く学校に来て勉強してきた彼女にとって、先生の励ましは、強く心に残り、支えとして、受験に向けて努力を継続させることができるようになったというものでした。スピーチの最後に、「3年後、5年後の私たちを見せに武南に戻って来たいと思います。」と少し涙声になった彼女の話を聞いていて、彼女の頑張りを知っている教員らはみな目頭が熱くなりました。
3年後、5年後、10年後の姿を見せにきてくださいね。
ご卒業おめでとうございます。卒業生諸君の成功を祈ります。
式の終了後に、武南高校卒のお父さんに声をかけられました。
「息子から娘まで…5年間…お世話になりました。」
在学中は細身のイケメンだった彼も、すっかり立派になっていました。
同じく武南高校卒のお母さんにも
「大学も入れたし…ありがとうございます。まだ小学生の息子もいるので…」
卒業は終わりではなく始まりでもある…出会い大切にしていける武南でありたいと思いました。