真に健全で個性豊かな人間教育の樹立

学校法人 武南学園 武南高等学校

新学年が始まりました。

2018年04月13日

新しく1年生を迎え、始業式が行われました。校長先生は次のようにお話をされました。

「今日から30年度が始まります。昨日522名の新入生を迎え、1415名の生徒でスタートします。今日は『未来のための、未来で使える力をつける話』をします。

今年入学した1年生が大学受験をするときから入試が大きく変わります。そして、さらにその4年後には学習指導要領も変わり、大学入試はもっと変わります。

2、3年生にとっては、自分には関係ないと思うかも知れませんが、社会に出て数年もすれば、新しい教育課程で学んできた後輩と一緒に働くことになるのです。入試や教育の改革はこれからのグローバル社会に向けてということですから、新しい教育を受けてきた人は、これからの社会で使える新しい武器を持っていることになります。

古い武器では太刀打ちできません。そこで、武南高校の皆さんには、社会がどう変わろうとも適切に対応できる力を持って欲しいと考えており、そのために大切にすべきことを3つ、話します。」

「1つ目はやはり凡事徹底です。時間を守る、ルールを守る、服装を正す、あいさつを届ける、整理整頓をする、授業に集中する。

当たり前であり、誰でもやろうと思えばできることです。しかし、徹底することは難しい。ですから徹底できればこれは当たり前のことではなくなり、非凡なことになります。

2つ目は文武創造を実践することです。未来に必要な力を1つ挙げるとすれば、間違いなく創造力でしょう。形に現し、行動に移すことで初めて意味が出てきます。

電話の発明はベルという人がしましたが、実はその特許についてはエジソン、グレイという人も同じ時期に出願していました。エジソンはベルの1ヶ月前に申請したにもかかわらず、書類の不備で認められませんでした。グレイは不備はなかったものの、ベルより申請が2時間遅れてしまいました。いくら分かっていても、正確に形を現し行動に移さなければ、折角の成果も認めてもらえないということです。

皆さんにとっては部活動の話になりますが、ただ与えられたことだけをするのではなく、工夫をこらし、練習を考え、戦略を練るなど、文で武に磨きをかけ、パフォーマンスを高めて下さい。

3つ目は、明確で具体的な目標設定をすることです。フォード自動車の創設者ヘンリー・フォード氏は『未来を考えないものに未来はない』と言っています。自分自身の未来を描き、いつまでに何をどこまでやればいいのか、具体的に時間の観念をもって目標設定することです。明るい未来を考え、目標設定をし、行動に移して初めて皆さんに明るい未来が来るのです。これらのことを踏まえて、30年度を頑張っていきましょう。」